賃貸物件でコバエが発生する原因は?駆除方法と予防策も解説

賃貸物件でコバエが発生する原因は?駆除方法と予防策も解説

賃貸物件に住んでいると、こまめに掃除をしたはずでもコバエが発生してしまう場合があります。
快適な生活のためには、発生したコバエは放置せずに早めに対処することが大切です。
そこで今回は、賃貸物件でコバエが発生することにお悩みの方に向けて、発生原因・駆除方法・予防策を解説します。

賃貸物件でコバエが発生する原因

賃貸物件でコバエが発生する原因

賃貸物件で暮らしている方のなかには、なぜコバエが発生するのかわからない方もいらっしゃるかもしれません。
まずは、コバエが発生する原因を把握して、次の対策を考えましょう。

原因①キッチンの生ごみ

コバエのなかでもショウジョウバエとノミバエは、キッチンの生ごみ付近でよく見かける種類のコバエです。
ショウジョウバエは腐った生ごみが好物で、とくにアルコール発酵が始まった果物・酒・酢といったものを好みます。
ショウジョウバエの産卵から羽化までは10日ほどと短いことから、短期間で大量発生につながりやすいことが特徴です。
また、ショウジョウバエと同様にキッチンの生ごみを好む種類のコバエとして挙げられるのが、ノミバエです。
ノミバエはキッチンの生ごみだけでなく、排水口・動物の排泄物などからも発生しやすく、発生源を特定しにくい特徴があります。
このノミバエは肉類の内部に産卵することがあり、知らない間に大量発生しやすいことも特徴です。

原因②腐った植物

リビングルームなどに置いた観葉植物の周りで発生しやすいのが、細長い形をしたキノコバエです。
キノコバエは湿気が多く日光が当たらない暗い場所に生息し、腐った植物を好む習性があります。
とくに、観葉植物や畑に使われる腐葉土を好み産卵することから、観葉植物を育てている方はもちろんのこと、畑・花壇・公園の近くに住んでいる方は注意が必要です。
また、昆虫の飼育マットが原因で、このキノコバエが大量発生することもあります。
キノコバエは観葉植物から養分を吸い取るだけでなく、腐葉土に発生するキノコ類を栄養素にして生きています。
また、1度の産卵で数百個もの卵を産むことから、気付いたら大量発生しているケースには注意が必要です。

原因③水回りの皮脂汚れ・せっけんカス

浴室・トイレ・キッチンなどの排水口や下水管の汚れが原因で発生するのが、チョウバエです。
室内の水回りに皮脂汚れやせっけんカスなどが溜まっていると、このチョウバエが大量発生しやすくなります。
チョウバエは汚れた環境を好んで生活しているため、環境省が指定するとても汚い水を示す水質階級4の指標としても知られています。
昼間にチョウバエを見かけることは少ないですが、夜行性であるため昼間はトイレの壁などに止まっていることがほとんどです。

賃貸物件におけるコバエの駆除方法

賃貸物件におけるコバエの駆除方法

コバエの発生原因が特定できたら、次はコバエの駆除について考える必要があります。
賃貸物件でできるコバエの駆除方法をチェックして、早急に問題を解決しましょう。

駆除方法①スプレー式殺虫剤

コバエを見つけ次第すぐに駆除したい場合は、スプレー式殺虫剤がおすすめです。
スプレー式殺虫剤は、狙った場所にピンポイントで殺虫成分を噴射するもので、駆除能力の高さに特徴があります。
また、近年では1回使用すれば殺虫効果が部屋のなかに広がる製品もあり、部屋全体をコバエから守る効果も期待できます。
さらに、排水口などの水回り専用の泡スプレーといった製品を使うと、水回りに発生しやすいコバエを効果的に駆除できるでしょう。
スプレー式殺虫剤にはさまざまなタイプがありますので、発生しているコバエの種類や使い勝手の良さなどを基準に選んでみてください。

駆除方法②置き型殺虫剤

置き型殺虫剤は、コバエを見かけるたびにスプレーで駆除する手間を減らしたい方におすすめの駆除方法です。
置き型殺虫剤とは、コバエが好む成分が入ったポット型の製品で、コバエを引き寄せてから殺虫成分で駆除することに特徴があります。
スプレー式殺虫剤のようにコバエを追いかけてスプレーする手間がなく、コバエが寄ってくるのを待つだけの手軽さがメリットです。
また、スプレーで室内に殺虫成分が広がることを避けたい場合も、この置き型殺虫剤での駆除がおすすめです。
ただし、この置き型殺虫剤で駆除できるのは、キッチン周りのショウジョウバエに限定されます。
チョウバエやキノコバエへの効果は薄いため、キッチンでのコバエにお悩みの方におすすめのアイテムといえます。

駆除方法③めんつゆトラップ

どの駆除アイテムを選べば良いかわからない方や、コストを抑えてコバエを駆除したい方におすすめなのが、めんつゆトラップです。
めんつゆトラップとは、めんつゆに食器用洗剤を入れて作る殺虫剤で、置き型殺虫剤同様にキッチン周りで発生しやすいショウジョウバエに効果があります。
めんつゆトラップは、紙コップやペットボトルなどに半分ほどめんつゆを入れ、そのなかに数滴の食器用洗剤を入れて完成です。
コバエのとおり道などに設置すれば、数日ほどでコバエがなかに沈んでいるのを確認できるでしょう。
めんつゆトラップの効果が薄いと感じたら、ショウジョウバエが好むアルコール・酢・はちみつなどをプラスしてみてください。

賃貸物件におけるコバエの発生の予防策

賃貸物件におけるコバエの発生の予防策

賃貸物件でコバエの発生を予防したいならば、いくつかおすすめの方法があります。
自分の生活スタイルの見直しとともに、効果的なコバエの発生予防策をチェックしましょう。

発生予防策①水回りの掃除

室内の掃除をこまめにしていても、コバエの発生に悩むことがあります。
そのような場合には、水回りなどコバエが発生しやすい箇所の掃除がいき届いているか確認しましょう。
排水口のゴミをこまめに掃除していたとしても、内部に水が溜まっているとコバエが発生しやすくなります。
水回りの掃除を徹底するならば、水滴の拭き掃除とともに、定期的な漂白剤の使用または60度ほどのお湯での除菌を試してみてください。

発生予防策②生ごみの処理

コバエは生ごみのにおいに引き寄せられ大量発生しやすいため、なるべく早めに生ごみの処理をしたいものです。
まず、毎日の生活で出る生ごみは、三角コーナーに放置せず袋に入れて密封しましょう。
また、生ごみを入れていた三角コーナーも、汚れが蓄積しコバエの発生原因となるため、こまめに洗うことが大切です。

発生予防策③侵入経路をふさぐ

殺虫剤などで駆除してもコバエがどこからか入ってくると感じたら、考えられる侵入経路をふさぐことが予防策です。
よくあるコバエの侵入経路として挙げられるのが、窓やドアの隙間・エアコンの室外機などです。
窓やドアに隙間がある場合は、はがしても跡が残らないタイプのテープで隙間をふさぐと良いでしょう。
また、エアコンの室外機からのびている排水ホースの先端にストッキングなどをかぶせることも、コバエの侵入経路をふさぐ方法です。
賃貸物件には退去時の原状回復義務があるため、お部屋を傷めず跡が残らないアイテムを選ぶことがポイントとなります。

発生予防策④ハーブを活用する

強い殺虫剤を使わずにコバエの発生を予防したいならば、コバエが嫌うにおいを発するハーブを活用するのがおすすめです。
使用するハーブとしては、ペパーミント・レモングラス・ラベンダーのほか、ハッカ・ローズマリーなどが挙げられます。
とくに強い効果が期待できるのはペパーミントで、ハーブそのものではなくアロマオイルなどを活用するのもおすすめです。

まとめ

賃貸物件でコバエが発生する原因には、腐った食べ物や植物・動物の排泄物・水回りの湿気などが挙げられます。
コバエを駆除する方法として、スプレー式殺虫剤・置き型殺虫剤・めんつゆトラップの使用がおすすめです。
水回りの掃除や生ごみの処理など、賃貸物件でコバエを予防する対策についてもチェックしてみてください。