賃貸物件のネズミの駆除費用は誰の負担?駆除方法や引っ越し費用も解説!

賃貸物件のネズミの駆除費用は誰の負担?駆除方法や引っ越し費用も解説!

賃貸物件に住んでいるときに、環境や建物の状況によってネズミが発生することがあります。
しかし、いざそのようなケースに直面したときに、誰が駆除費用を負担すべきなのか、どのよう方法で駆除すれば良いのかがわからずに悩むことがあるでしょう。
そこで今回は、賃貸物件に発生したネズミの駆除費用の負担者や駆除方法、引っ越し費用の請求の可否について解説します。

賃貸物件でネズミが発生した際の駆除費用は誰の負担?

賃貸物件でネズミが発生した際の駆除費用は誰の負担?

賃貸物件にネズミが発生したときには早期の駆除が推奨されますが、そのときにかかる費用はいったい誰が負担するのでしょうか。
ここでは、賃貸物件に発生したネズミの駆除費用の負担者について解説します。

ケース①大家さんが負担する

賃貸物件に発生したネズミの駆除費用を大家さんが負担しなければならないのは、入居者が住む以前から建物に物理的な欠陥が存在していたケースです。
たとえば壁や配管の隙間、老朽化した屋根・床下の穴などがネズミの侵入経路となっているときには大家さんの管理責任が問われるので、大家さん側が駆除費用を負担します。
また賃貸物件全体でネズミの被害が生じているときにも、建物そのものに欠陥があると判断されて大家さん側の責任になることが一般的です。

ケース②入居者が負担する

一方で、ネズミの発生原因が入居者の生活習慣にあるときには、駆除費用を入居者が負担しなければなりません。
たとえば「食べ物を出しっぱなしにしていたため、ネズミを誘引してしまった」「ゴミを適切に管理せず、家に放置していた」「ペットのエサを片付けずにそのままにしていた」などのケースです。
このような状況では入居者の負担で駆除用具をそろえたり、侵入防止策を講じたりする必要があります。
入居者の責任でネズミの発生を招いてしまったときには、大家さん側に対策を講じる義務はありません。

ネズミの駆除を業者に依頼したときの費用相場

賃貸物件に発生したネズミを駆除するには、専門の業者に依頼するのが安心です。
費用相場は賃貸物件の大きさやネズミの発生状況によって異なりますが、60㎡で3万円~5万円が相場です。
ただしあまりにも侵入経路が多く、仕掛ける罠の数などが増えるときにはさらに費用がかさむ可能性があるため、見積もりを事前に確認しておくことをおすすめします。

賃貸物件に発生したネズミを駆除する方法

賃貸物件に発生したネズミを駆除する方法

賃貸物件にネズミが発生したときには、速やかな対処が欠かせません。
しかし、いったいどのようにしたら良いのか、判断に迷う方もいるでしょう。
そこでここでは、賃貸物件に発生したネズミを駆除する方法について解説します。

ネズミの駆除方法①大家さんや管理会社に相談する

賃貸物件の所有者は大家さんであるため、ネズミが発生したら自分で駆除をおこなう前に、まずは大家さんか管理会社に相談するようにしましょう。
ケースによっては、大家さん・管理会社側で業者への駆除依頼をしてくれることがあります。
相談するときには、単に「ネズミが出ました」と伝えるのではなく、具体的な状況を報告するようにしましょう。
たとえば「ネズミを目撃した日時や場所」「ネズミによる被害(家具の破損、配線の損傷など)」「被害状況の写真や動画」などを提供すると、大家さんや管理会社が迅速に対応策を講じやすくなります。

ネズミの駆除方法②ネズミを追い出す

ネズミは繁殖能力が高く、1回の出産で3~5匹は産むといわれています。
そのため、1部屋だけのネズミを駆除しても、ほかの部屋にネズミが残っていたらどんどん数が増えていきます。
そこでまずは、建物全体を対象として侵入しているネズミを追い出す作業から始めましょう。
その後、ネズミの侵入ルートを思われる箇所に殺鼠剤や粘着シートなどを設置して徹底的に駆除していきます。
この作業を進めていくとき、死骸に直接触れると感染症にかかるおそれがあるため、マスクやゴム手袋をするなど感染リスクを軽減するための対策が必要です。

ネズミの駆除方法③建物全体で対策する

ネズミの駆除は、単一の部屋での対応だけでは不十分です。
1部屋にネズミが現れたら、間違いなく建物全体でネズミが発生している可能性が高いためです。
したがって、建物全体の状況をチェックし「なぜネズミが発生したのか」根本的な原因を突き止めたうえで対策を講じる必要があります。
たとえば「共用部分の隙間を塞ぐ」「配管周りの穴を埋める」「屋根裏や床下の穴を塞ぐ」などです。
このようにネズミが発生したときには建物全体での対策が求められるため、専門業者による調査と駆除が推奨されます。
安易に自分で対応しようとするのではなく、大家さんや管理会社に建物全体の駆除をおこなってもらうようにかけあいましょう。

ネズミの駆除方法④日常的な予防策を講じる

一度ネズミを駆除したとしても、再発防止のためには日常的な予防策が欠かせません。
たとえば「食品を密閉容器に保存し、出しっぱなしにしない」「部屋を清潔に保ち、掃除を怠らない」などの方法を講じるなどです。
日頃から意識的にネズミが寄り付きにくい環境を作り出すことを心がければ、再発のリスクを軽減できます。

ネズミを原因とする賃貸物件の引っ越し費用の請求は可能?

ネズミを原因とする賃貸物件の引っ越し費用の請求は可能?

一度ネズミが現れたら、その部屋にはもう住みたくないと考えるかもしれません。
ネズミが原因で引っ越しをする場合、引っ越し費用を大家さんに請求することは可能なのでしょうか。
ここでは、ネズミの発生が原因で引っ越しをする場合に費用を請求できるかどうかについて解説します。

引っ越し費用を請求できる条件

ネズミ被害が原因で賃貸物件に住み続けることが困難になったときには、引っ越し費用を請求できる可能性があります。
具体的には「建物構造の欠陥が原因でネズミが頻繁に発生している」など、賃貸物件の大家さん側に過失があるケースです。
そのため、引っ越し費用を請求するには大家さん側の過失を証明する必要があります。
たとえば建物の修繕や防鼠対策を怠っていたときには、大家さん側の責任を問えるかもしれません。
一方で、入居者の生活習慣が原因でネズミが発生したときには入居者側の過失と見なされるので、引っ越し費用は請求できない点に注意しましょう。

基本的には引っ越し費用は請求できない

ネズミが発生したときに大家さん側に引っ越し費用を請求できることはありますが、現実問題としてそれが受け入れられることは難しいのが実情です。
なぜなら、ネズミが発生した原因の特定はほぼできないからです。
賃貸物件のように複数の入居者がいるケースでは、たとえ築年数が古く老朽化が進んでいたとしてもネズミ発生の原因が建物にあるとは言い切れません。
くわえてネズミの発生が原因で全入居者が退去を希望しても、その引っ越し費用を大家さんがすべて支払うのは経済的に難しいをいわざるを得ません。
そのため賃貸物件にネズミが発生して引っ越したいと考えても、その費用までを請求することは難しいと考えておきましょう。

まとめ

賃貸物件にネズミが発生したときの駆除費用の負担者はケースによって異なり、建物の欠陥などが原因なら大家さん、生活習慣などが原因なら入居者が支払う必要があります。
賃貸物件にネズミが発生したら、さまざまな駆除方法を講じる前に大家さんに連絡して対応を仰ぐことが大切です。
また賃貸物件にネズミが発生したことを原因として引っ越すケースでは、基本的に大家さんに引っ越し費用を請求するのは難しいのが実情です。