家の中のクモを駆除するには?発生の原因や予防策をご紹介

家の中のクモを駆除するには?発生の原因や予防策をご紹介

クモは家の中の虫を食べてくれる益虫ではあるものの、見た目が苦手な方はいらっしゃるでしょう。
家の中に発生したクモを駆除して今後の発生を予防するためには、発生の原因を知っておく必要があります。
今回は、家の中にクモが発生する原因や駆除の方法、予防の方法についてご紹介します。

家の中にクモが発生する原因

家の中にクモが発生する原因

家の中にクモが発生するのは、クモにとって居心地の良い環境が構築されているためです。
クモの住処になりそうな環境や餌の存在が、クモが発生する原因になります。

建物の隙間からクモが入り込む

窓やドアに隙間があると、クモやさまざまな虫の侵入経路になってしまいます。
昼間などに開けっ放しにしているときだけでなく、閉じているつもりでも隙間があると小型の虫が入ってくる原因になるのです。
また、エアコンの配管なども虫の侵入経路になるため、クモが入ってくる可能性もあります。
外壁にひびがある住宅でも、虫に侵入されやすいため注意が必要です。

餌になる害虫がいる

家の中にクモが発生するのは、家の中にクモの餌になるような害虫が発生しているためです。
巣を作って獲物を待ち構えるだけでなく、自ら動き回って餌となる虫を探すクモもいるため、家の中に虫がいるとなるとそれを追ってクモも入ってきます。
たとえばハエやゴキブリなど、大きさによってクモの種類も異なりますがさまざまな害虫が餌として狙われているのです。
家の中にゴミを放置していたり、観葉植物の生体を置いていたりするとこうした害虫が発生しやすい傾向にあります。
クモを侵入させたくないのであれば、まずほかの害虫が家の中に入り込むのを防止することが大切です。

段ボールに付着して入ってくる

家の中でクモが発生するのは、買い物後などに持ち込んだ段ボールにクモが付着しているためです。
そもそも段ボールにはアリやゴキブリなどの虫が付着しているケースがあり、その虫を食べるクモも付着しています。
そのため頻繁に通販などを利用して段ボールに入った商品を購入する家では、屋内でクモが発生しやすいです。
段ボールを家の中に持ち込む前に虫がついていないかチェックし、開けたあとは早めに処分するのが望ましい対応と言えます。

家の中に発生したクモを駆除する方法

家の中に発生したクモを駆除する方法

家の中に発生する害虫と異なり、クモが人間に害を与えることはほとんどありません。
毒を持っているクモもいますが日本にはそういったクモは少なく、人間を攻撃することもあまりないためです。
しかし、クモの見た目が苦手で家の中にいると心理的に負担になるのであれば駆除をするのもやむを得ません。
落ち着いて対処できるのであれば殺さずに対処できますが、どうしても嫌なのであれば駆除する方法をとる必要があるでしょう。

駆除せずに逃がす方法

クモを駆除せずに逃がすのであれば、ちりとりなどで窓や玄関まで追い込む方法がおすすめです。
クモを乗せて運ぶちりとりと、クモをそこに追い込むための雑誌などの道具があれば、クモを殺さずに逃がせるはずです。
箱や紙コップなど、クモが入りそうな器であれば何を使っても構いません。
ただし、大騒ぎしながら追いかけるとクモもパニックになって逃げ回ります。
クモを逃がしたいのであれば、なるべく静かにクモを追い込むようにしましょう。
「見た目は苦手だけれども害虫を食べてくれるクモを駆除するのは忍びない」と考えている方におすすめの方法です。

殺虫剤で駆除する方法

逃がすほどの余裕がなく、手っ取り早く駆除したいのであれば殺虫剤を使用する方法があります。
ホームセンターや薬局などに行けば、クモ専用の殺虫剤を購入できるでしょう。
殺虫剤を使用すればクモに近づかなくても駆除できるため、なるべくクモに触れることなく駆除したい方におすすめです。
ただし、殺虫剤をかけられたクモは即死するわけではなくしばらく逃げ回ります。
また、クモ専用の殺虫剤とは言え人間やペットにも悪影響が出る可能性があり、とくに小さな子どもがいる家庭やペットを飼っている家庭では注意したほうが良いでしょう。
クモが死んだあとは何らかの方法で死骸を取り除く必要があるためそこにも注意が必要です。

掃除機で駆除する方法

クモに触れずに駆除する方法には、掃除機で吸い込む方法があります。
クモが小さければ吸い込まれた衝撃や掃除機内部の熱で死ぬため、掃除機のパックなどから這い出てくる心配はありません。
ただし、大型のクモは吸い込んだあとも生きている可能性があり、パックから出てくるケースもあります。
そのため、クモを吸ったあとは掃除機のパックを早めに取り出し、入口を塞いでクモが出てくるのを防止するのが望ましいです。
ガムテープなどを使用すればクモがパックの外に出てくるのを防げるでしょう。
また、塞いだあとのパックは再利用を考えずにすぐ処分することが大切です。

家の中にクモが発生するのを予防するには?

家の中にクモが発生するのを予防するには?

家の中にクモがいること自体が嫌なのであれば、まず発生を予防する必要があります。
クモが家の中に留まるのを予防するためには、そもそも家の中に餌となる害虫が発生しないようにすることが大切です。

清潔な環境を保つ

家の中にクモが発生しないようにするためには、餌となる害虫が発生しないようにする必要があります。
そのためには、定期的な清掃などにより屋内を清潔に保つことが大切です。
ホコリやカビを除去する、ゴミを家に残さないなど、屋内に害虫の好みそうな環境を作らないようにしましょう。
毒餌や燻煙剤などの薬剤を使用しても餌になりそうな害虫を駆除できます。
虫の侵入を防ぐスプレーなどを使用するのも効果的ですが、薬剤を使用する際は子どもやペットに気を付けましょう。

侵入経路になりそうな隙間を塞ぐ

クモを家の中に入れないためには、クモの餌になる害虫やクモが入れそうな隙間を作らないことが大切です。
窓や玄関を必要以上に開けないだけでなく、さまざまな場所にある隙間を塞ぐ必要があるでしょう。
エアコンの配管などは虫が侵入しやすいポイントのひとつですので、カバーやキャップを使用するのがおすすめです。
また、排水管など管を通している床や壁の穴からも虫が入ってくる可能性があるため、パテなどで埋めておくと良いでしょう。
さらに、通風孔や換気扇、排水口などからも虫が侵入してくる可能性があります。
網戸や防虫フィルターを設置して、住宅に必要な穴から虫が侵入してこないようにしましょう。
こうした隙間を塞いでおけば、ゴキブリやハエなどほかの虫の侵入を防ぐことにもつながります。

クモが苦手な香りを活用する

家の中でクモが苦手な香りのアロマなどを活用すると、クモが侵入してくるのを防ぎやすいです。
たとえば、クモは柑橘系の香りやカフェインなどの成分が苦手です。
そのためレモングラスやシダーウッドなどのオイル、ミントを使用したハッカ油などを使用すると効果が期待できます。
こうした香りを水に垂らし、薄めたものを窓や玄関に噴射しておくと侵入を防げるでしょう。
アロマディフューザーを使用すれば、部屋全体に香りを行き渡らせることもできます。
市販の虫除け剤による子どもへの影響が気になるのであれば、こうした香りを活用するのがおすすめです。
一方で、アロマオイルはペットには有害なケースもあるため注意して使用しましょう。

まとめ

家の中にクモが発生するのは、クモの餌になるような害虫が発生しているためです。
したがって、クモが入ってくるのを予防するためには害虫が発生しないよう家の中を清潔に保つ必要があります。
クモを逃がしたいのであればちりとりなどを使用し、手っ取り早く駆除したいのであれば殺虫剤や掃除機を使用しましょう。