住宅の建築にはどんな儀式がある?地鎮祭・上棟式・竣工式を解説
住宅を建築する場合、完成までに複数回の儀式を執り行うのが一般的です。
しかし、初めて住宅を建築する方であれば、こうした儀式を実施することをご存じない方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、住宅の建築に関する儀式として、地鎮祭・上棟式・竣工式それぞれの内容を解説します。
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住宅の建築に関する儀式①:地鎮祭
住宅の建築で最初に挙行するのが、地鎮祭です。
地鎮祭の目的と具体的な内容をチェックしてみましょう。
地鎮祭の目的は?
地鎮祭とは、住宅を建築する前に、土地の神様に工事の安全を願うための儀式です。
土地にはそれぞれに氏神様がいて、その土地に暮らす方を守っています。
住宅を建築する場合、この氏神様に土地を使う許しを得る必要があります。
氏神様に土地の使用を許してもらい、安全に工事を進めるために執り行うのが地鎮祭です。
地鎮祭はいつ誰が実施する?
地鎮祭を挙行するのは、工事に取りかかるタイミングです。
住宅を建築するための土地を購入してから、実際に工事を始める前に地鎮祭が進められます。
また、地鎮祭は、建築吉日と呼ばれる大安・先勝・友引の午前中を選んで執り行われるのが一般的です。
地鎮祭は、住宅を建築する方からの依頼により、地元の神社の神主が挙行します。
ただし、実際には、住宅の建築を担当する建築会社が準備を手配してくれることがあるので、土地を購入した後に相談すると良いでしょう。
地鎮祭にかかる費用は?
地鎮祭にかかる費用は、トータルで5万円前後が相場です。
5万円のうち、2万~3万円は神主への謝礼金で、残りの2万~3万円はお供え物の購入などに使います。
具体的にいくらを謝礼金とするかは、事前に地鎮祭を執り行う神社に確認しておきましょう。
謝礼を渡す場合はのし袋を使い、玉串料または初穂料と表書きします。
また、このタイミングで近隣へあいさつを進めるならば、持参する粗品などを購入する費用が必要です。
関係者へ配るご祝儀が必要と考えるかもしれませんが、地鎮祭のタイミングでは基本的にご祝儀は配りません。
地鎮祭で実施されることは?
地鎮祭では、神主による土地の清め祓いと、氏神様へのお供え物の献上などが挙行されます。
地鎮祭のメインともいえる地鎮の儀では、盛り砂にお神酒をかけ、住宅を建築する施主や関係者がそこにくわを入れます。
正式な地鎮祭には多くの項目がありますが、現代では簡略化して儀式を進めることがほとんどです。
儀式に参加する方の服装などに特段のルールはありませんが、氏神様と神主に失礼がないよう、スーツなどを着用するのがおすすめです。
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住宅の建築に関する儀式②:上棟式
地鎮祭の次に挙行されるのが、上棟式です。
上棟式の目的は?
上棟式とは、住宅の建築工事がある程度進んだタイミングで進める儀式です。
これまでの工事の安全を感謝するとともに、無事に住宅が完成することを願うことを目的としています。
基本的に神主を招かずに挙行することが多く、工事の関係者と施主が主体となって進める儀式でもあるため、両者の親睦や近隣へのお披露目を兼ねているともいえるでしょう。
上棟式はいつ誰が挙行する?
具体的に上棟式が進められるのは、棟上げのタイミングです。
棟上げとは、住宅の最上部に位置する横木である棟木を取り付けることを意味します。
上棟式の当日には、朝から棟上げ作業が実施され、上棟式のための準備が進められます。
また、縁起の良い大安・先勝・友引の午後3時頃を選んで挙行するのが一般的です。
実際に上棟式を進めるのは、住宅の建築を担当している棟梁または現場監督です。
住宅の建築工事が始まってから1か月ほどで棟上げとなるため、工事が始まる前のタイミングで、上棟式のスケジュールを考える必要があります。
スケジュールについては、ハウスメーカーや工務店の担当者に相談してみてください。
上棟式にかかる費用は?
上棟式にかかる費用は、簡単な儀式で10万円ほどです。
このなかの1万円は、儀式のなかでお供えする酒・塩・米などの購入に使われます。
残りの9万円は、工事関係者に配るご祝儀と宴会のためのお金です。
上棟式におけるご祝儀相場は、棟梁・現場監督が1万~3万円、そのほかの職人が3,000~1万円程度です。
ご祝儀だけでなく、引出物を渡す場合は、3,000~5,000円が相場となります。
上棟式で実施されることは?
上棟式では、棟上げの儀式と関係者同士の宴会が進められます。
宴会は、昼食に合わせて仕出し弁当などを振舞うほか、酒・ジュース・お菓子などで済ませる場合があります。
ただし、住宅の建築を担当する会社によっては、ご祝儀を受け取らないことが注意点です。
また、宴会は挙行せず、ご祝儀を渡すだけで済ませる場合があるので、事前にハウスメーカーや工務店に確認しておきましょう。
さらに、地域によっては、住宅の上部から餅まきを執り行うことがあります。
なお、餅まきは近隣の方が参加されるので、実施する際にはあらかじめ日時を知らせておく必要があります。
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住宅の建築に関する儀式③:竣工式
住宅建築の最後に進められる儀式が、竣工式です。
竣工式の目的は?
竣工式とは、住宅の完成を祝うための儀式です。
儀式では、住宅の完成に対する感謝をあらわすのはもちろんのこと、住宅に暮らすことになる家族の繁栄を祈ります。
この竣工式と似たものに落成式がありますが、落成式は神事ではありません。
落成式は、企業関連の建物で挙行されることが多く、お披露目や広報を目的としています。
一方で竣工式は、神事を進めた後に祝賀会が開かれます。
基本的に、この祝賀会はお披露目よりも工事関係者の慰労を目的としたものです。
ただし、一般の住宅で竣工式を執り行うケースは少数で、竣工式を実施するとしても、工事関係者の招待は必ずしも必要ではないことに注意しましょう。
竣工式はいつ誰が挙行する?
竣工式は、住宅の建築と引き渡しが完了した後に進めます。
住宅が完成してからできるだけ早く挙行することが望ましいとされていますが、無理のないスケジュールを考えることが大切です。
竣工式は、状況に応じて引き渡しの当日に執り行うほか、引っ越しが落ち着いてから挙行することがあります。
また、神事である竣工式は、神主によって進められます。
招待客は、工事関係者のほか、施主の家族・親戚など大人数になるのが一般的です。
竣工式にかかる費用は?
一般の住宅で竣工式を執り行う場合、全体にかかる費用は10万円程度です。
10万円のうち3万円ほどが、神主への謝礼金となります。
また、工事関係者へご祝儀を渡す場合には、1人あたり5,000円ほどが相場です。
このほかに、竣工式の出席者に引出物を配るならば、1人あたり1,000円程度を予算に考えておきましょう。
ご祝儀と引出物のほか振舞いの料理は、出席者の数によって必要な費用に差があります。
竣工式の前には出席予定人数を把握し、準備を進めましょう。
竣工式で実施されることは?
竣工式の中心は神事ですが、お披露目パーティーを兼ねている場合は、その後に室内の見学などを進めます。
また、住宅の建築期間中に騒音などで迷惑をかけてしまった近隣の方を招き、料理を振舞うこともあります。
竣工式は、新生活に向けて近隣の方と良い関係を築くきっかけであるとともに、工事でお世話になった方へ感謝を伝える最後のチャンスといえるでしょう。
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まとめ
地域独自の風習がある場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
着工前に進められる地鎮祭とは、工事の安全を願うための儀式です。
上棟式は、ある程度工事が進んだタイミングで挙行される儀式で、工事関係者が主体となり進めます。
住宅の完成後には竣工式が執り行われ、工事関係者へ感謝を伝えるとともに、関係者へ住宅のお披露目パーティーが実施されます。
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