ウォーターサーバーの選び方について!機能・コスト面で選ぶ基準も解説

ウォーターサーバーの選び方について!機能・コスト面で選ぶ基準も解説

ウォーターサーバーは、自宅で手軽に美味しい水を楽しめる、便利な設備として注目されています。
しかし、サーバーの種類や機能が多いため、どれを選ぶべきか迷う方も少なくありません。
水の種類やサーバーの性能、ランニングコストなど、選択時に比較すべきポイントを押さえることが大切です。
この記事では、ウォーターサーバーを選ぶ際の基準や、それぞれの特徴について解説しますので、ぜひご参考になさってください。

ウォーターサーバーを選ぶ基準である「水」について

ウォーターサーバーを選ぶ基準である「水」について

ウォーターサーバーを選ぶ際に重要なのが、「水」の種類です。
とくに、天然水とRO水の違いを理解することは不可欠だといえるでしょう。
ここでは、両者の特徴と選び方のポイントを解説します。

天然水

天然水とは、水源から採取された地下水を原水とし、最低限の処理を施した水のことです。
この水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが含まれ、採水地によって成分や味わいが異なります。
たとえば、富士山麓の天然水は、軟水でまろやかな味わいが特徴です。
地域によって、硬度やミネラルの含有量に差があり、それぞれのバランスから異なる風味を楽しめます。
天然水の魅力は、土地特有のミネラルバランスによる自然な味わいです。
コーヒーやお茶などの抽出に使うと、飲み物本来の旨みを引き立てます。
また、人工的に添加されないミネラル成分を取り入れたい方からも支持されているのです。
一方で、天然水は採水からボトリングまでの工程が多く、コストがかかるためRO水より価格が高めになる傾向があります。
さらに、採水地の環境変化や季節によって水質や供給量が変わる可能性があり、安定した供給に注意が必要です。

RO水

RO水とは、原水をRO膜(逆浸透膜)でろ過し、不純物を徹底的に除去した水のことです。
この過程で、細菌やウイルス、重金属などが取り除かれ、安全性の高い純水に近い状態となります。
最大の特徴は、高い安全性と品質の安定性です。
地域や季節による水質のばらつきが少なく、製造コストが比較的低いため価格を抑えやすい利点があります。
大手のメーカーの多くがRO水を採用しているのは、この安定供給や低コスト性が理由です。
ただし、ろ過によってミネラル分も取り除かれるため、味わいが物足りない場合があります。
そこで、後から人工的にミネラルを添加して、飲みやすく調整したタイプを提供するメーカーも存在します。
ミネラル成分を気にする方は、こうした調整済みのRO水を選択するのも一つの方法です。

ウォーターサーバーを選ぶ基準である「機能」について

ウォーターサーバーを選ぶ基準である「機能」について

ウォーターサーバーを選ぶうえで、機能面の確認は欠かせません。
中でも「チャイルドロック」「エコモード」「クリーニング機能」は安全性や衛生管理に直結します。

チャイルドロック

小さなお子さまがいるご家庭では、事故防止のためチャイルドロック機能が役立ちます。
レバーやボタンを触っても水が出ない「完全ロック」や、扉内側にロックボタンを設置して子どもが操作できないようにした仕様など、メーカーによってさまざまなタイプがあります。
温水だけでなく、冷水もロックできるモデルもあるため、安全面を重視する方はチェックしてください。
一部には、全操作ロックボタンと注水ロックボタンの、二重ロックを採用しているサーバーもあり、子どもの誤操作をさらに防ぎます。
チャイルドロックの解除方法も、ボタンを長押ししてから冷水・温水ボタンを押すといった簡単な手順が多く、安全性と利便性を両立させています。

エコモード

ウォーターサーバーの電気代は、年間を通じて負担になるため、エコモード機能があると家計にも優しいです。
弱温や弱冷に切り替えて消費電力を抑えられるほか、室内が暗くなると自動で省エネモードへ移行するタイプもあります。
エコモードを活用することで、月々の電気代を500円程度に抑えられる場合もあり、節約を重視する方から好評です。
通常モードでも、月600円程度の低コストで利用できるモデルも存在し、サーバーによっては電気ポットや冷蔵庫よりも省エネ性能が高いケースもあります。
電気代をできるだけ削減したい場合は、エコモード機能の有無や効果を確認しておきましょう。

クリーニング機能

ウォーターサーバーを清潔に保つには、クリーニング機能があると便利です。
内部を自動でクリーンに保つ機能を備えているサーバーなら、専門業者による定期メンテナンスを省ける場合があります。
週に一度、温水を循環させるタイプなどでは雑菌の繁殖を抑え、衛生面を良好に保てます。
メーカーによっては二年に一度の無料メンテナンスを実施し、内部の洗浄や点検をおこなうケースも少なくありません。
自動クリーニング機能付きでも、長期間使用すれば汚れがたまる可能性があるため、必要に応じて点検してもらうと安心です。

ウォーターサーバーを選ぶ基準である「コスト」について

ウォーターサーバーを選ぶ基準である「コスト」について

ウォーターサーバーを選ぶ際、コストも重要なポイントです。
とくに、月額費用は家庭の予算に大きく影響するため、各要素を比較しましょう。
水の料金やレンタル料だけでなく、電気代やメンテナンス費用も含めて総合的に判断することが大切です。

月額費用

ウォーターサーバーの月額費用は、主に以下の要素で構成されます。
1. 水の料金
ウォーターサーバーを利用するうえで、最も大きなコストです。
一般的に、12リットルボトル1本あたり1,500円~2,000円程度が相場で、天然水はやや高めです。
月に使う本数が多いほど費用がかさむため、必要な量を把握しておきましょう。
2. サーバーレンタル料
メーカーや契約内容によって、無料の場合と月額500円~1,000円ほどかかる場合があります。
高機能やデザイン性の高いモデルでは、レンタル料が発生しやすいです。
無料サーバーでも、一定期間の契約縛りがあるケースもあるので、契約内容をよく確認しましょう。
3. 電気代
冷水や温水を常に維持するため、月500円~1,000円程度が目安ですが、省エネ機能付きなら抑えられます。
エコモードを活用することで、従来型サーバーの半分以下に電気代を抑えられることもあります。
季節や、利用頻度によって消費電力は変動しますが、大きな差は出ません。
4. メンテナンス費用
年1回の定期メンテナンスに、3,000円~5,000円ほどかかる場合がありますが、不要とするメーカーもあります。
クリーニング機能付きなら、業者のメンテナンスを省けるケースもあるので、維持管理の手間とコストのバランスを検討してください。
これらを合計すると月額3,000円~5,000円程度が目安ですが、水の使用量やサーバーの種類、契約内容によって上下します。
節約を重視する場合は、注文ノルマの有無なども確認し、ライフスタイルに合ったプランを選ぶと良いでしょう。

一人暮らしの場合

12リットルボトルを月1本使用と仮定すると、水代約1,500円、レンタル料無料、電気代約500円で、月額約2,000円です。
利用頻度が少ない分、飲む以外に使わないという方も多く、コストを抑えやすいでしょう。

4人家族の場合

12リットルボトルを月4本使用と仮定すると、水代約6,000円、レンタル料無料、電気代約800円で、月額約6,800円になります。
料理や飲み物に水を多く使う家庭では、費用だけでなく安定供給力もポイントです。
これらの内訳を確認し、ライフスタイルや予算に合ったプランを選ぶことが大切です。

まとめ

ウォーターサーバーを選ぶ際は、水の種類や機能、コストを比較し、自分に合ったものを選ぶことが重要です。
天然水とRO水の違いに加え、チャイルドロックやエコモードなどの安全・省エネ機能も確認しましょう。
毎月の維持費や契約条件を事前にチェックし、快適な生活を実現できるウォーターサーバーを選んでくださいね。