賃貸物件のエアコンは交換できる?勝手に交換するとどうなるのか解説
賃貸物件のなかには、最初から設備としてエアコンが設置されており、入居者が使用できるようになっているところもあります。
ただし、賃貸物件のエアコンが自力で交換できるかどうかは、そのエアコンがどのような設備なのかに左右されるため、注意が必要です。
今回は、賃貸物件のエアコンは交換できるのか、故障したらまず確認したいこと、勝手に交換するとどうなるのかについて解説します。
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賃貸物件のエアコンは交換できるのか
賃貸物件のエアコンが交換できるかどうかは、そのエアコンがどのような経緯で設置されたものかによって異なります。
賃貸物件のエアコンには、主に入居者が自分で設置したもの、備え付けの設備、前の入居者の残置物の3種類があるためです。
自力で取り付けたエアコンは交換できる
管理会社や大家さんに断りなく交換できるのは、入居者の方が自分で取り付けたエアコンです。
入居者の方が設置したエアコンは、入居者の方の持ち物なので、新しく壁に穴を開ける工事が必要にならない限りは交換ができます。
備え付けのエアコンはできないことが多い
対象のエアコンが入居時から備え付けられていたものであれば、自力で交換できないことが多いです。
とくに、エアコンが契約書のなかで設備として明記されているのであれば、勝手に交換してはいけません。
賃貸物件の設備は、エアコンを含めてすべて管理者の所有物です。
他者の所有物を勝手に処分できないため、エアコンも勝手に交換はできません。
代わりに、入居者の方がわざと壊したり、管理を怠って壊れたりしたのでなければ、大家さんに交換を依頼できる可能性があります。
経年劣化など、普通に使用している範囲で発生する故障であれば、大家さんの負担でエアコンを交換できるでしょう。
残置物は交換できることもある
賃貸物件に最初から設置されていたエアコンが、設備ではなく残置物であれば、交換できることもあります。
残置物とは、前の入居者の方が設置したものが撤去されず、そのままになっているものです。
残置物は大家さんが管理している所有物ではないため、大家さんの負担にはならない代わりに、自分で交換できる可能性があります。
ただし、残置物を交換して良いかどうかは賃貸物件によっても異なるため、重要事項説明書などを確認する必要があるでしょう。
前の入居者が所有権を主張してくる可能性もあるため、大家さんに確認を取るのが無難です。
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賃貸物件のエアコンが故障したかもしれないときに交換前に確認すること
賃貸物件の設備として使用していたエアコンが故障したら、管理会社や大家さんに連絡する必要があります。
しかし、なかには故障したと思ったものの、実際はそうではなかった事例もあるため注意が必要です。
エアコンが故障したかもしれないとなったら、まずはいくつかのポイントを確認してみましょう。
リモコンを確認する
エアコンがつかない、故障したかもしれないとなったら、まずはリモコンの状態を確認してみましょう。
リモコンの画面が切れているときは、リモコン側の電池切れの可能性があります。
電池を交換してもリモコンが動作しないのであれば、リモコンが故障していることもあるでしょう。
リモコンだけの故障であれば、エアコン本体は交換しなくて済む可能性もあるため、まずはリモコンのチェックが大切です。
室外機周辺の荷物を確認する
エアコンから冷風が出ないときは、室外機周辺の荷物が排熱を邪魔している可能性があります。
そのため、故障の連絡を入れる前に、一度室外機の周りにものを置いていないか確認してみましょう。
室外機周辺に置いた荷物を除去してみて、それでも冷風が出なかったり、風が止まったままだったりするときは、故障の可能性があります。
荷物を退けて冷風が出るようになったのであれば、今後は室外機周辺に荷物を置かないようにしましょう。
また、排熱がうまくいかなくなる原因には、直射日光による温度の上昇も挙げられます。
室外機に日光が当たっているときは、日除けを作って影になるようにすれば、解決することもあるでしょう。
さらに、冬場は霜がついているとうまく稼動しないこともあるため、季節を問わず室外機に異常がないか確認する必要があります。
霜取り運転中でないか確認する
エアコンから温風が出てこないときは、エアコン本体が霜取り運転中でないかを確認する必要があります。
冬場に室外機についた霜を溶かすための霜取り運転をおこなっているときは、完了するまで温風が出ません。
霜取り運転にかかる時間は通常10分程度なので、10分ほど経過すれば温風が使えます。
長時間経っても温風が出てこないようであれば、霜取り運転以外の要因を疑う必要があるでしょう。
エアコン本体のフィルターや室内機と室外機を結ぶホースなどがほこりで詰まっていないかを見てみる必要があります。
霜取り運転を防ぐためには、できるだけ設定温度を上げすぎないことが大切です。
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賃貸物件のエアコンを勝手に交換するとどうなるのか
賃貸物件に設置されたエアコンのうち、大家さんの所有物である設備については勝手に交換できません。
また、一部の残置物についても、交換を断られる可能性があります。
こうしたエアコンを勝手に交換してしまうと、さまざまなトラブルになる可能性があるため注意が必要です。
費用が自己負担になる可能性がある
賃貸物件の設備に含まれているエアコンを勝手に修理・交換すると、その費用が自己負担になる可能性があります。
本来、大家さんの所有物にあたる設備は、大家さんの負担で修理・交換されるものです。
ただし、大家さんに断りなく勝手に修理を依頼したり、新しい機種に交換したりすると、その費用が全額入居者の自己負担になる可能性があります。
さらに、古いほうのエアコンを処分してしまうと、原状回復費用や弁償費用などを請求される可能性もあるため、注意が必要です。
賃貸物件のエアコンの調子が悪いと感じたら、故障する前に大家さんに相談して状態を確認してもらいましょう。
事前に状況を共有できていないと、入居者の使い方が悪くて故障したと主張される可能性もあります。
交換を断られても交渉を続けるには
賃貸物件の設備であれば、基本は大家さんが交換する必要がありますが、なかには費用を支払うのを嫌がって応じてくれない大家さんもいます。
そのようなケースでも、勝手に交換はせずに、粘り強く交渉を続けることが大切です。
大家さんがエアコンの修理や交換に応じてくれず、住環境に影響が出るようであれば、「費用償還請求」をすると伝える方法があります。
これは、大家さんが入居者の求めに応じず住環境に影響が出たときに、入居者側が設備を修繕した費用をあとから請求できる制度です。
費用奪還請求は、民法第608条で認められているため、これをもとに大家さんに交渉してみると、事前に交換に応じてくれる可能性があります。
ただし、直接交渉して大家さんの機嫌を損ねたり、関係性がこじれたりすることを嫌う入居者の方もいるでしょう。
そのようなときは、消費者ホットラインや国民生活センターに相談してみるのがおすすめです。
賃貸物件での生活や設備に関する困りごとも、消費生活に関するトラブルとして相談できます。
これらは電話で気軽に相談できるため、トラブルが悪化する前に相談しておくと良いでしょう。
消費者ホットラインがつながりにくいようであれば、国民生活センターの平日バックアップ相談を利用するのがおすすめです。
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まとめ
賃貸物件のエアコンが故障したとき、勝手に交換できるのは自分で設置したものです。
エアコンの不具合が疑われるときは、故障と断定せずに周辺機器をチェックする必要があります。
設備にあたるエアコンを勝手に交換するとトラブルになるため、まずは管理会社や大家さんに相談しましょう。
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