庭づくりの素材選びは?地面に使える素材の特徴についても解説

庭づくりの素材選びは?地面に使える素材の特徴についても解説

一戸建ての購入を検討する際、庭をどのように活用するかを重視する方も多いのではないでしょうか。
なかでも地面に使用する素材の選び方は、庭の雰囲気や利便性に大きく影響するものです。
芝生や砂利、コンクリートなど、それぞれの素材には異なる魅力と注意点があります。
この記事では、庭の地面に使われる代表的な素材と、そのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

庭の地面の素材を天然芝・人工芝にするメリット・デメリット

庭の地面の素材を天然芝・人工芝にするメリット・デメリット

庭のある一戸建てを検討する際、見落としがちなのが「地面の素材」です。
とりわけ天然芝や人工芝は見た目の美しさから人気ですが、それぞれに特徴があります。
まずは、天然芝と人工芝のメリット・デメリットを解説します。

メリット

天然芝は柔らかな肌触りと涼しさが魅力で、真夏でも裸足で快適に過ごせます。
緑のクッションが子どもの転倒を和らげ、ペットの足にも優しいため家族で使いやすい庭になります。
土中に空気が入りやすく、雨水が浸透しやすいので水たまりができにくく住宅の湿気対策にも役立つでしょう。
また、時間をかければ根が土を絡めて地盤を安定させ、土壌の流出を抑える点も自然素材ならではの利点です。
地表温度を下げる効果もあり、夏場に室内へ入る熱を和らげる省エネ効果も期待できます。
さらに、ミミズや昆虫などが生息しやすく生態系を育む効果も期待できるでしょう。
人工芝は高密度の繊維でクッション性を確保しつつ、芝刈りや水やりが不要で一年を通じて緑を保つことが可能です。
紫外線に強い製品は退色しにくく、共働きや高齢の家庭など手入れの時間を取りづらい世帯でも美観を維持できます。
最近は排水穴付きの製品もあり、雨後にすぐ乾くため使い心地が向上しています。

デメリット

天然芝は生育が早く、定期的な芝刈りや施肥・病害虫防除が欠かせないため手間がかかります。
また、真夏の散水量が増えるため水道料金が上昇する点も見逃せません。
冬季は品種によって葉が茶色くなり景観が変わるため、季節ごとの管理計画が必要です。
人工芝は専門業者による下地整備を含めると初期費用が高く、施工後に張り替える場合も同程度の費用がかかります。
長期間直射日光を受ける場所では表面温度が高くなりやすく、ゴムチップ充填タイプは特に暑く感じることがあります。
雑草の種が風で運ばれると芝の間から芽吹き、除去に手間がかかる点も注意が必要です。

天然芝と人工芝の使い分けの工夫

遊具スペースなど転倒の衝撃を軽減したい場所は人工芝、四季の変化を楽しむ眺望エリアは天然芝にするなど目的別に区分けすると機能と景観を両立できます。
屋根の軒下や日陰部分は、天然芝が育ちにくいため人工芝に切り替え、日当たりの良い部分を天然芝にすると手入れの負担も減らせます。
植栽や敷石と組み合わせてジグザグに配置すれば、視覚的なリズムが生まれ庭が広く見える効果も期待できるでしょう。
人工芝と天然芝の境目をレンガで区切るとメンテナンスしやすく、見た目も整います。
季節ごとに芝色が変わるエリアを設ければ、庭全体にメリハリが生まれます。

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庭の地面の素材を砂利にするメリット・デメリット

庭の地面の素材を砂利にするメリット・デメリット

砂利は、和洋を問わずさまざまな庭に使われており、施工の自由度も高い素材です。
今回は、庭の地面を砂利にする場合のメリット・デメリットについて解説します。

メリット

砂利は1㎡あたり数千円程度と材料費が安く、袋のまま運べるため女性や高齢者でも扱いやすいのが特徴です。
防草シートと併用すると光が遮断され雑草が生えにくく、草取りの手間を大幅に削減できます。
歩くと音が出るため侵入者への抑止力になり、防犯砂利を選べば音量がさらに大きく安全対策を強化できるでしょう。
川砂利や砕石など透水性に優れた種類を選ぶと雨水が地中に浸透しやすく、水はけの悪い土地でも水たまりができにくくなります。
粒の大きさや色を変えて模様を作れば、低コストで個性的なデザインが可能です。
透水性に優れた庭は地下水の涵養を助け、地域の水循環にも貢献します。

デメリット

粒が大きいと足元が不安定で、ハイヒールやキャスター付きのバギー、車いすが沈み込んで進みにくくなります。
雨や強風、タイヤの回転で石が飛散しやすく、掃き寄せる作業を定期的におこなわないと外構が乱雑な印象になります。
また、夏場は日差しで石が熱を帯びることがあり、素足で歩けないほど高温になることもあるため不便さを感じることもあるでしょう。
さらに、落ち葉が隙間に入り込むと掃除機やブロワーでの回収が難しくなることがあります。
長期的には沈下して厚みが薄くなるため、数年ごとに補充が必要です。

砂利を活かした庭づくりの工夫

通路や玄関はコンクリートやインターロッキングブロックで固め、その周囲を砂利で覆うと歩行性と防草性を同時に確保できます。
白系は明るく開放的、黒系は重厚でモダンな印象になるため、外壁や植栽の色に合わせて選ぶと全体の統一感が生まれます。
花壇の縁取りに細粒の化粧砂利を使うと雑草を抑えながら彩りを加えられ、メンテナンスも簡単です。
段差を解消するスロープを作れば、車いすやベビーカーでも安心して移動できます。
透水管を敷設しておくと大雨時の排水性がさらに高まり、歩行中の跳ね返りを防げます。

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庭の地面の素材をコンクリートにするメリット・デメリット

庭の地面の素材をコンクリートにするメリット・デメリット

コンクリートは、耐久性や利便性の面で多くの家庭に採用されています。
今回は、庭の地面をコンクリートにした場合のメリットとデメリットについて解説いたします。

メリット

コンクリートは圧縮強度が高く、駐車場や自転車置き場など荷重が集中する場所でもひび割れが起きにくい素材です。
表面が平滑なため、落ち葉や土ぼこりをほうきやブロワーで簡単に除去でき、掃除時間を短縮できます。
防草性が高く雑草がほとんど生えないため、草取りが難しい高齢世帯でも美観を維持しやすい点が大きな利点です。
平坦な床面はキックボードや自転車の練習にも適しており、多目的に活用できます。
耐久性の高さは住宅の資産価値維持にもプラスに働きます。

デメリット

施工費が他素材より高く、クラック防止の鉄筋や目地の設置など見えない工程にもコストがかかります。
夏は表面温度が50℃近くまで上がることもあり、照り返しによる熱さと眩しさに注意が必要です。
透水性がないため、排水勾配や側溝が不十分だと水たまりができ、周囲に泥はねや雨水流出のトラブルを招く恐れがあります。
排水溝が詰まると広範囲に水が広がり、清掃費用がかさむ可能性があります。

コンクリートを活かす庭づくりの工夫

中庭や通路に飛び石やレンガをランダムに配置すると視覚的なアクセントになり、熱の蓄積も分散できます。
コンクリート面の一部をくり抜いて植栽スペースを設ければ緑のクッションが加わり、夏場の温度上昇を緩和することが可能です。
地中埋設型のLED照明を等間隔に入れると夜間の足元を安全に照らし、モダンな陰影で外観を引き立てます。
刷毛引き仕上げなど滑りにくい加工を選ぶと雨天時も安全に歩行できます。
色粉を混ぜたカラーコンクリートを使えば、建物外観に合わせたトーンを演出できるでしょう。

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まとめ

庭の地面素材には見た目の印象や手入れの手間、コストなどに違いがあり、用途や好みに応じた選定が重要です。
天然芝や人工芝は緑の美しさが魅力ですが、管理の手間や耐久性に差があるため慎重な比較が必要です。
砂利は防草効果や価格面で優れ、コンクリートは清掃のしやすさや耐久性があり、目的に応じて使い分けましょう。

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