マンションでの騒音トラブルの相談先は?測定方法と物件の選び方も解説!

マンションでの騒音トラブルの相談先は?測定方法と物件の選び方も解説!

マンションへの引っ越しに向けて注意したいことの一つに、入居後の騒音トラブルが挙げられます。
適切な対処法を押さえていないと、入居後に騒音トラブルが起きたとき、どうすれば良いかわからなくて困りかねません。
そこで今回は、マンションで騒音トラブルが起きたときの相談先にくわえ、音の測定方法や室内が静かな物件の選び方も解説します。

マンションで騒音トラブルが起きたときの相談先

マンションで騒音トラブルが起きたときの相談先

マンションで騒音トラブルが起きたときの相談先は、条件に応じていくつか挙げられます。
入居前に確認したい主な相談先は、以下のとおりです。

管理組合・管理会社

騒音の発生源が近隣の部屋だったり、建物内の工事だったりするときは、物件の管理組合・管理会社が主な相談先です。
管理組合を相談先にできるのは、入居先が分譲マンションだったケースです。
騒音の悩みを伝えると、文書やポスターなどで注意を促してもらえる可能性があります。
また、日頃の管理業務が外部に委託されていれば、管理会社も主な相談先になり得ます。
ただし、管理会社は管理組合の指示に従って業務をおこなっているため、まずは管理組合のほうに相談しましょう。
一方、入居先が賃貸マンションなら、管理組合などの組織はないため、管理会社か大家まで騒音の件を伝えるのが基本です。

近隣の住民

入居先のマンションで近所付き合いがあれば、騒音について近隣の住民に相談するのも一つの方法です。
近隣の部屋にお住まいの方なら、同じ騒音で悩んでいる可能性があるからです。
悩みを共有できると、住民同士で協力して解決を目指せるかもしれません。
また、悩みを共有できなくとも、問題の音自体は認識されていれば、証言を頼める可能性があります。
音の発生を近隣の住民に証言してもらうと、自分の気のせいではないことを証明でき、管理組合・管理会社からの注意喚起などを期待しやすくなります。

役所

マンション周辺の工事や近隣の工場などからの騒音は、役所が相談先となります。
役所に騒音の件を伝えると、地域の条例などから問題を判断し、騒音の発生源に対して指導をおこなってくれることがあります。
なお、外部の相談先に関しては、マンション内で利用手順を定めていることがあるため、管理規約を一度確認するほうが安心です。

弁護士や法律事務所

上記の主な相談先を頼っても問題が解決しないときは、法的措置が検討されます。
裁判などをとおして解決が見込めるか、弁護士や法律事務所まで一度相談してみましょう。
なお、それぞれの弁護士や法律事務所には得意分野があります。
適切なアドバイスを受けられるよう、弁護士や法律事務所を頼るときは、公害や騒音などに強い相談先を探すことが大切です。

▼この記事も読まれています
中古マンションの壁式構造とは?メリットやデメリットについても解説

マンションで困っている騒音の測定方法

マンションで困っている騒音の測定方法

マンションで騒音トラブルが起きたとき、証拠を押さえたほうが問題を証明しやすく、相談や解決がスムーズになります。
騒音計を使った測定方法には、以下の2種類が挙げられます。

業者に依頼する

現在は、騒音の測定を業者に依頼できます。
サービス内容は、機器を一定期間レンタルするだけだったり、測定結果の解析や報告書の作成までおこなったりと、業者によってまちまちです。
いずれにしても、業者を利用すれば、自分で騒音計を用意する手間は省けます。
騒音計は、日常的に何度も使うものではありません。
購入は可能ですが、使用機会の少なさから、高性能の機器を業者から借りるほうが効率的です。
また、業者を利用すれば、経験豊富なスタッフに測定作業を依頼できたり、有効なアドバイスをもらえたりする可能性があります。
騒音の測定精度が重要なときは、業者の利用を検討してみましょう。
ただし、業者の利用には費用がかかります。
金額は業者によりますが、5万円以上はかかるのが目安です。
費用分の効果を見込めるかどうかは、事前にしっかり考える必要があります。

自分で測定する

市販の騒音計を購入すれば、問題の音を自分で測定できます。
市販品を購入するときは、機器の性能に注意が必要です。
価格だけで機器を選ぶと、問題の音をしっかり測定できず、購入の目的を果たせないおそれがあります。
機器選びのポイントは、まず長時間にわたって継続的に測定できることです。
問題の音はいつ発生するかわからず、長時間の測定が難しいと、証拠をうまく押さえられません。
この点から、機器を三脚などに固定できることも大切です。
自分で手に持っておくタイプの騒音計だと、長時間にわたる正確な測定が難しくなってしまいます。
適切な騒音計を用意できたら、設置位置に注意しましょう。
騒音計は、人の耳がある高さに設置するのが目安です。
天井や床付近に設置すると、日頃耳にしている騒音とは異なる記録になり、データの信頼性が下がってしまいます。
人の耳がある高さの目安は1.2~1.5mです。
三脚などを使って目安の高さに機器を設置できたら、騒音の証拠をしっかり押さえられるよう、長時間にわたって測定を続けましょう。

▼この記事も読まれています
中古マンションの選び方のポイント!耐震基準・管理・修繕積立金をご紹介

騒音トラブルが起きにくいマンションの選び方

騒音トラブルが起きにくいマンションの選び方

騒音トラブルにそもそも悩まされたくないなら、室内が静かな物件をしっかり選ぶことが大切です。
入居前に確認したい、騒音トラブルが起こりにくいマンションの選び方は、以下のとおりです。

選び方①建築構造

騒音トラブルが起こりにくいマンションの選び方は、まず建築構造に注目することです。
マンションと一口にいっても、建築構造にはラーメン構造と壁式構造の2種類が挙げられます。
それぞれの違いは、建物の支え方にあります。
ラーメン構造はフレームで、壁式構造は壁自体で建物を支えているのが特徴です。
2種類の建築構造のうち、防音性に優れているのは壁式構造のほうです。
騒音トラブルが不安なときは、どちらの構造なのかをよく確認しましょう。
また、タワーマンションは建物を軽量化するため、壁を薄くする傾向にあります。
タワーマンションを新居に選ぶときは、壁の厚さに注意したほうが安心です。

選び方②立地

入居後の騒音トラブルを避けたいときは、閑静な住宅地などを中心に立地を決めましょう。
建物の周辺に大きな道路がなかったり、繁華街から離れていたりすれば、外からの騒音に悩まされにくくて安心です。
ただし、周辺環境は時間帯によって変わる可能性があります。
入居前に周辺環境を確認したいときは、時間帯を変えて地域を散策するのがコツです。
複数の時間帯で静かな環境だと確認できれば、騒音トラブルのリスクが下がります。

選び方③部屋の位置

室内が静かなマンションの選び方の一つは、部屋の位置にこだわることです。
上階の住人の足音に悩まされたくないなら、最上階にある部屋がおすすめです。
また、角部屋を選べば片方にしか隣室がなく、隣近所の生活音に悩まされにくくなります。
部屋の位置によって騒音トラブルのリスクは変わるため、入居前に注意しておきましょう。

選び方④近隣の住民

マンションの室内に響く騒音は、近隣の住民の属性で変わるものです。
小さな子どもやペットのいる家庭が近隣に何軒も見られると、騒音のリスクは高まります。
新居を探している段階で、近隣の住民の属性を可能な範囲で確認しておくと、入居後の環境をいくらか予想できます。
あまり騒音に悩まされたくないなら、小さな子どもやペットのいる家庭が少ない環境のほうが安心です。

▼この記事も読まれています
マンションの修繕積立金とは?管理費との違いや値上げの理由・適正値を解説

まとめ

マンションで騒音トラブルが起きたときの相談先は、管理組合・管理会社、近隣の住民、役所、弁護士・法律事務所などが挙げられます。
騒音トラブルの証拠を押さえたいときは、業者に依頼するか、騒音計を用意して自分で測定しましょう。
騒音トラブルが起きにくい物件の選び方には、防音性が高い壁式構造のマンションにする、静かなエリアを選ぶ、部屋の位置にこだわる、近隣の住民を確認するなどが有効です。

株式会社ケーコーポレーション

東京都文京区に根ざした地域密着型のサービスを通じて、親身で誠実な不動産サポートを提供しています。
不動産は物件選びにとどまらず、その先の暮らしを見据えることが大切。
だからこそ、一人ひとりのご希望に寄り添い、丁寧で的確なご提案を心がけています。

■強み
・文京区を中心に、周辺の北区、台東区、豊島区を当社得意エリアとした長年にわたる売買 / 投資用物件の豊富な実績
・経験豊富なスタッフによる、ライフスタイルに合った最適なご提案
・物件だけでなく、その後の暮らしまで見据えたサポート体制

■事業
・居住用のマンション / 戸建て / 土地の売買物件
・投資用不動産(収益物件 / 区分マンションなど)のご紹介
・購入 / 売却の両面に対応した不動産コンサルティング